12月16日、前夜に雪が降り、街は白銀の世界になった。昼頃になり、日差しが少し暖かく感じられた。それで散歩に出てみた。それまで少なくとも数日間、寒さで散歩がまったくできていなかった。身体が鈍ってしまい、心持ちも少しどんよりしていた。
散歩に出ると、すっかりと雪化粧した街の風景は、穏やかな冬の日差しを受けて真っ白に輝いていた。空気は冷たかった。しかし、日差しが暖かかったので、冷たすぎはしなかった。。むしろ、冷たい大気を吸い込みながら白銀の世界を歩くのは、たいへん気持ちがよかった。
雪が降り過ぎれば、外出はできない。散歩などはもちろん不可能だ。しかし降雪は多少あっても、よく晴れて日差しがある日であれば、これほど散歩にもってこいの時はない。子供の頃、私の住んでいた関東地方でも、真冬には結構雪が降り、街が一面の雪景色になることもあった。そんな時、何かの必要があって外を歩くとわくわくした。そんな長く忘れていた白銀の世界の真ん中を歩く楽しさを、知らず知らず、思い出していた。

12月19日。この日も朝から雪の町を散歩した。



12月23日。積雪はそれまでよりもっと深かった。それで歩いたのは、朝のほんの短い時間だけだった。


12月24日。昨日のクリスマスイブの日の積雪も多く、ホワイトクリスマスを迎えようとしていた。


12月25日クリスマス当日、積もった雪は大部溶け始めていた。



雪が溶けのホワイトクリスマスになっていた。このあまりに厳しい現代世界にも、来年は、こんな雪解けの季節が訪れればよいのだが、と心の中で願った。朝日を照り返す真っ白な白銀の世界は美しい。だが、雪が溶け出していくときには、もっと豊かな美しさがあるように感じる。雪が溶けるとき、それまでに蓄積されていた多くのわだかまりまでもが、同時に解けていってくれるように感じる。雪は水となって、すべての生命を生かしていくものだからなのだろうか。
Merry Christmas !